いせさきふらっと観光 『名車「スバル 360」の生まれ故郷、富士重工業(株)旧伊勢崎製作所第二工場のレンガ壁』

戦災の焼失を免れた赤レンガ造り・のこぎり屋根の明治時代の工場建築を訪ねる旅

 先日、歴史的に意義のある機械技術などを保存し、次世代に伝えていくことを目的とする機械遺産に「スバル360」が認定される、という素晴らしいニュースが飛び込んできました。

 スバル360が生まれたのは、伊勢崎市にある「富士重工業(株)旧伊勢崎製作所第二工場」、現在ではその場所はショッピングモールとして生まれ変わっていますが、駐車場の一角ではその工場の外壁の一部がモニュメントとして残され、大切に保存されています。

 「旧伊勢崎製作所第二工場」は、明治時代に赤レンガ造り・のこぎり屋根の紡績工場として建設、後に富士重工業の前身である中島飛行機に売却され、戦後は富士重工業の生産工場としてバスなどを製造していました。

 そして1958年、かねてから開発されてきた量産型としては初となる“大人4人が乗車可能な軽自動車・スバル360”がこの「旧伊勢崎製作所第二工場」から誕生、“てんとう虫”の愛称でたくさんの人に親しまれ、夢や楽しさ、思い出を与えてくれることとなったのです。

 「スバル360誕生の地」のモニュメントは、外壁の一部のみを利用して塀状に作られている為、横から見ると舞台の書き割りのようになっていますが、当時の建物のことは知らなくても、目の前に立つとその雰囲気はとてもよく伝わってきます。

 モニュメントの前には芝生の広場とベンチが整備され、学校帰りの高校生が談笑したり、仲良く座っておやつタイムを楽しむ親子の姿があったり…と、ここでスバル360が作られていたことを知らない世代の方々の日常にもしっかり溶け込んでいるようです。

 皆さんもこのモニュメントを眺めながら、ここから日本のモータリゼーションの大空に羽ばたいていったスバル360について、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?

 

『名車「スバル 360」の生まれ故郷、富士重工業(株)旧伊勢崎製作所第二工場のレンガ壁』 伊勢崎市平和町19

 

取材:2016年7月29日 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員

 

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