経営者の輪Vol.186 たかの社会保険労務士事務所の「髙野こずえ」さん

Vol.186 たかの社会保険労務士事務所の「髙野こずえさん」の巻

今回「経営者の輪」にご登場いただくのは、たかの社会保険労務士事務所の「髙野こずえさん」です。

プロフィール

「たかの社会保険労務士事務所」の髙野こずえさんに剣道をきっかけに拓かれた現職までの道のりと、社会保険労務士という仕事の存在意義と仕事への取り組み方についてうかがいました。

 

<プロフィール>

髙野こずえ(たかの・こずえ)さん
生年月日:昭和47年8月16日
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住

剣道がきっかけで…

ブラックスーツに身を包み、にこやかな笑みをたたえて颯爽と現れた髙野さん。
「おぉ」と声をあげたくなるほどカッコよく、笑顔がキュートな女性です。

 

そんな髙野さんは、2人姉妹の次女として誕生。中学生になるとき、お父様が親かったある先生に髙野さんのことを「お願い」と声をかけたことが、その後の運命を決定づけるきっかけとなりました。

 

声をかけた先生は、剣道部の顧問。髙野さんが中学に入学すると同時に他校へ移られましたが、お父様のご依頼は引き継がれ、髙野さんは剣道部に入部することになりました。

 

「私より強い人はいました」という髙野さんですが、5人で戦う団体戦では大将を務めて活躍。
「剣道を続けるのなら前橋商業(高校)以外ではやりたくない」という強い思いを貫いて、卒業後は同校で剣道を続けました。

 

その後、進学した東京女子体育短期大学でも剣道部に所属。
お父様のひと言がきっかけで始まった剣道生活は、実に8年にも及び、髙野さんにさまざまな経験や交友関係をもたらしました。

 

そろそろ就職を、という頃、髙野さんは母校である前橋商業高校の恩師を訪問。恩師の勧めでFMぐんまを受けたところ見事に合格し、社会人としての一歩を踏み出しました。

目標となる女性社労士との出会い

取材当日は、なんとご長男のセンター試験の日。
「私は推薦で進学したので、自分で試験を受けて大学進学を目指す息子はすごいと思います」としみじみ語る髙野さん。

 

このご長男をはじめとする3人の息子さんたちが、髙野さんに社会保険労務士への道を目指させました。

 

結婚~出産を経て、FMぐんまを退職したのち、お父様の会社で経理をしながら3人の息子を育てていた髙野さん。そんな髙野さんが、結婚生活にピリオドを打つことになったとき、こんな考えが頭をよぎりました。

 

「これから先、息子たちに見せることが親の背中は、男親のものではなく私のもの。今の私の背中だけを見て育ったのではだめではないか」と。

そのとき、お父様の会社でお世話になっている女性の社会保険労務士の顔が浮かびました。
「その先生のような生き方をしよう」と心を決めた髙野さんは、社会保険労務士を目指し、専門学校に通い始めました。

 

 

社会保険労務士は、労働・社会保険の問題の専門家。法律に基づいて書類作成を代行したり、企業を経営する上で欠かせない労務管理や社会保険に関する相談を受けたり、アドバイスをしたりします。また、会社に勤める人が安心して働ける環境づくりに大きく貢献する役割も担うことから、企業の大切な財産である「人」に関するスペシャリストともいえます。

 

社会保険労務士は、合格率が1割未満と難易度の高い資格。試験科目は多岐に及ぶ上、ボリュームもたっぷり。試験に必要な法律の数もたくさんあります。
しかも、ただでさえも難しい言葉で書かれている「法律」は頭に入りづらいもの。

 

髙野さんもはじめのころは「何が書いてあるのかさっぱり。講義中、講師の説明を聞いてから条文を読んで初めて納得という日々が半年近く続きました」と苦笑します。

 

ところが、勉強を進めていくにつれて社会保険労務士が扱う法律は、生活に直結した、女性にとって、知っておくべくものが多いと気づくようになりました。同時に、髙野さんの目指す「自立」にも欠かせないソースが詰まっていることも実感しました。

 

試験前は、息子さんたちをご両親に預け、寂しい思いに蓋をして、多いときは1日12時間、必死に勉強をしたという髙野さん。
同じ目標を持つ仲間から「根性がある」と太鼓判を押されたといいます。
「根性は剣道で培った賜物」と笑顔を見る髙野さん。ここでも「剣道」での体験が生きました。
剣道然り、生活の変化然り。今までの経験すべてが髙野さんをこの道へと導きました。

 

たった「1点」不足しただけで3回続けて涙を呑むという悔しい思いを乗り越えた髙野さん。5回目の挑戦のときに、合格点を大幅に上回る好成績で資格試験にパス。社会保険労務士として歩み始めました。

社労士として起業

晴れて社会保険労務士となった髙野さん。

憧れの先輩の事務所で働くという道もなかったわけではありませんが、大変な道を選ばないと目標となる「生き方」はできない、とあえて苦労も多くあるであろう起業の道を選び「たかの社会保険事務所」を開設しました。

 

「労働におけるトラブルを予防し、事業主の方には経営に専念していただき、勤める人に安心して働いてもらうのが社会保険労務士の務め」と話す髙野さん。
社員が不安を抱くことなく生き生きと働くことで生産性がアップし、会社にも社会にもプラスをもたらすことができます。

「人にも企業にも社会にも貢献でき、とてもやりがいのある仕事。お客さまの企業にうかがって、社員さんが笑顔で仕事をしているのをみると本当にうれしくなります」と輝くような笑顔を見せます。

 

相談をしたら持前の「根性」と素敵な「笑顔」で応えてくれる、と確信できる頼もしい髙野さんです。

企業情報

たかの社会保険労務士事務所


住所/伊勢崎市ひろせ町4088-12 グンビル内2F
TEL/0270-75-6400
創業/2016(平成27)年
営業時間/9:00~18:00
定休日/第2、第4土曜、日曜
事業内容/労働・社会保険 事務手続き代行/人事・労務管理のコンサルティングなど


平成28年1月

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


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