今回のいせさきふらっと観光は、国定町にある史跡『あずま橋と二十三夜塔』をご紹介したいと思います。 『あずま橋と二十三夜塔』は、国定忠治の墓がある『養寿寺』の南方、現在の「東橋」が架かる早川の脇にフェンスに囲まれ、ぽつんと存在しています。 古くはあずま道(東山道)が通っていた場所であり、現代も交通量も多い道路沿いにありますが、車で通ると、気に掛けていないと見逃してしまいそうな、そんな穏やかな佇まいです。 この『あずま橋と二十三夜塔』は、以前に『あずま橋』として架けられていた石橋を移築復元したものと、それ以前に使われていた土橋の供養塔として建立された『二十三夜塔』とで構成されています。
ところで、ここで出てくる「土橋」とは、一体どんなものだったのでしょうか? 文字通りに解釈すると、外国の風景にありそうなオレンジ色の土の家のような雰囲気の橋のイメージが浮かんできそうですが(笑)、丸太などの木材を組み、歩きやすくするために橋面に土を盛って踏み固めたものを「土橋」と呼ぶのだとか。 そんな土橋は現代の橋と比べるととても華奢で、大雨などで壊れてしまうこともしばしばあり、通行が不便になることも多々あったようです。 そこで、1810年、田部井村(当時)の名主らの働きかけで、丈夫で大雨にも強い石橋に架け替えられることとなりました。 そして翌1811年には、その土橋を供養し、人馬の安全や橋の顕在を願う『二十三夜塔』を建立。 『二十三夜塔』は、「二十三夜講」という月待信仰の儀式で建てられる塔で、二十三夜の晩に人々が集まって飲食をし、共に夜空に浮かんできた月を拝んで、悪霊を払って無病息災などを願い、その供養をした記念として建立されるものなのだそう。 二十三夜のお月様は勢至菩薩の化身ともいわれるそうですが、その勢至菩薩は十三佛の一周忌法要の仏様であり、十二支では午年の守り本尊…と、偶然であったとしても、この地に立つ『二十三夜塔』には、この地の人々の末永い幸せへの願いがより強く込められているように感じます。
現在のあずま橋はしっかりとした造りになり、どんな大雨にも流されることなく、毎日安全に通ることができるようになりました。 でも、時にはこうした史跡を訪れ、先人の重ねてきた苦労と便利になった現在とを比べ、安全な毎日の暮らしについて考えてみることも大切かもしれませんね。 『あずま橋と二十三夜塔』 伊勢崎市国定町1丁目 取材:2017年10月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室
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