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経営者の輪Vol.395 肉バルROSSOのオーナー 高橋秀明さん

経営者の輪Vol.395 肉バルROSSOのオーナー 高橋秀明さん

今回お話を伺うのは「肉バルROSSO」のオーナー、高橋秀明さん。東京で味わった不採用の連続、伊勢崎での独立、思い描いた通りにいかなかった挑戦は、現場に立ち続ける今の経営スタイルにもつながっています。人との縁を大切にし、仲間とともに店を育てる。その積み重ねの先にある現在地と、これから描く未来とは?

プロフィール

高橋 秀明(たかはし・ひであき)さん

福島県いわき市出身

伊勢崎市在住

独立を決意させた不採用の連続

個室が充実した店内 

福島県いわき市で生まれ育った高橋さん。幼い頃からおしゃれが好きで、美容師になることを夢見ていたといいます。高校生になると早くから社会に触れたいと考え、ガソリンスタンドのスタッフや英会話教室のポスター貼りなど、さまざまなアルバイトを経験しました。その中でも特に心を惹かれたのが、飲食店での仕事でした。人と接し、空間をつくり、喜んでもらう。その手応えが、高橋さんの中に確かな充実感を残したのです。

 

先に東京へ出ていた先輩の背中を追うように、高橋さんも上京。六本木や新宿というまさに大都会の中の華やかな場所で飲食店勤務を重ねました。

 

しかし、東京での挑戦は順風満帆ではありませんでした。店を移るために面接を受けるものの、自分で応募した面接はなぜかすべて不採用。知人の紹介では道が開けるのに、自分で挑めば不採用が続く。その現実に直面するたび、認められない悔しさと寂しさ、そして先が見えないことへの焦りが、高橋さんの心を静かに締めつけていきました。

 

そこで投げやりにならないのが高橋さんです。「それなら面接をする側になればいい。経営者になろう」と決断。この経験が、独立への思いを決定的なものにしたのです。現在、自身の店でスタッフを迎える立場となった高橋さんは、過去の自分を重ねながら、見た目や経歴にとらわれず、やる気と人柄を何より大切にしています。

 

20歳前後は大変な思いも経験したそう。「一番お金がなかった時期。ネットカフェや漫画喫茶で朝を迎えざるを得なかったこともありました」と話します。それでも、人と話すことが好きで、新しい出会いを楽しみ「いつかは独立」との夢を抱きながら、全国展開をしている飲食店で仕事にまい進。やがて高橋さんの熱心さは上司の目に留まり、ひとつの店舗を任されることになるのです。茨城〜横浜と転勤を重ね、24歳でやってきたのが伊勢崎市でした。

伊勢崎での独立と挫折を経て掴んだ再挑戦の覚悟

スタッフとのやりとりが楽しい人気のカウンター席 

伊勢崎に来てわずか1年。高橋さんは、胸に温め続けてきた独立を実現させます。出身地でもなく、赴任先として来た伊勢崎で、人とのつながりを一つひとつ築き上げての船出でした。自ら店に立ち、スタッフと向き合いながら店を育てる日々は充実していましたが、挑戦はそこで終わりません。

 

「昼も営業する店をやってみたい」という思いから、エステサロン経営に乗り出します。しかし結果は、2年足らずでクローズ。高橋さんは「自分が現場に立たず、人に任せきりにしてしまったことが敗因」と振り返ります。この失敗は、経営者としての姿勢を大きく見直す転機となりました。

 

その2年後、思いがけない話が舞い込みます。先輩の父親が営んでいた「札幌ラーメン すずらん」を閉めるというのです。「店を継がないか」。かつて一度うまくいかなかった昼業態への再挑戦のチャンスです。高橋さんは「今度こそは自分が現場に立つ」と腹をくくり、オープニングスタッフ3人と一緒に修行を始めました。

 

重い中華鍋を振り続ける毎日は過酷で、腱鞘炎になるほどでしたが、休むことなく鍋を握り続けました。こうして2024年、前オーナーの思いやファンのことを考え、店名を変えず「すずらん」をオープンさせたのです。初日は満席でてんてこ舞い。提供の段取りが分からず叱られたことも、今では忘れられない思い出です。それでもスープを飲み干し「美味しい」と言われた瞬間、確かな手応えを感じました。スタッフは4人から30人へ。メニューも客の声を取り入れながら進化を重ね、宮子町に2号店を出すまでになりました。

経営者になり、やりがいに変化。今後は新事業にも

飲み放題もオトクです! 

「すずらん」2号店を構える宮子町は、幹線道路が近く、人通りも多いエリアです。「昼の賑わいだけで終わらせるのはもったいない」と考えた高橋さんは「夜の時間帯も生かせないか」と次の一手を模索し始めました。そこで浮かんだのが、自身の好きな肉料理とアルコールを軸にしたバル形態のお店。こうして2024年8月に「肉バルROSSO」をオープンさせたのです。

 

店内には個室とカウンターの両方を備え、仲間と賑やかに過ごすことも、一人でふらりと立ち寄ることにもぴったり。料理は徹底して手作りにこだわり、ピザ生地、トマトソース、ドレッシングに至るまで自家製。ローストビーフも店内仕込みで、つけだれも一から手作りしているそう。一番人気のミートプレートは、その日の仕入れ状況を見極めた上で、高橋さんが自信を持ってすすめる二種の部位を盛り合わせています。牛を中心に、豚や鶏もそろえているのもうれしいところ。月替わりでおすすめメニュー6〜7品も登場します。

 

現在は、昼は札幌ラーメンの「すずらん」、夜は「肉バルROSSO」と、二つの顔を持つ店を経営している高橋さん。経営者となり、やりがいも変わってきました。「自分の姿勢次第で、店の未来も人の成長も変わる」と責任の重さを実感するようになったといいます。

 

一方で、信頼できるスタッフに恵まれていることへの感謝は尽きません。店を思い、ともに盛り立ててくれる仲間たちと打ち上げを楽しむ時間も、大切な原動力です。「今後は若手育成や新たな事業展開にも挑戦したい」と明るい表情で話す高橋さん。その視線はすでに次のステージを見据えています。

 

企業情報

画像1 

肉バルROSSO

 

◆住所/伊勢崎市宮子町3635-8

◆TEL/0270-77-9096

◆営業時間/月〜水、金〜日: 17:30〜翌0:00 (料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:30)

◆休日/木曜

◆従業員数/15人

◆業務内容/飲食業

 


肉バルROSSOのHPはこちら

インスタグラムはこちら

 


取材日 2026年1月

 


応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


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