赤堀歴史民俗資料館では、フランス画家T・Aスタンランの作品展を開催しています。
今年はスタンラン生誕150年。約100年前のベル・エポック期のフランスの雰囲気とかわいい猫を題材にした作品をお楽しみ下さい。
前回、同館では群馬県内で盛んに行われた養蚕と猫とのかかわりをテーマに、スタンランが愛し、題材にした猫の作品を展示しましたが、
今回はスタンラン生誕150年記念企画と題し、さらにスタンランのそのほかの作品も展示し、約50点が展示されています。
これらの作品は、長年にわたり収集を行っているスタンラン研究家の須長泰一さんのもので、ご協力いただいたそうです。
須永さんによると、スタンランの生い立ちとその時代について、T・Aスタンラン(テオフィル・アレクサンドル・スタンラン1859~1923年)はスイス・ローザンヌに生まれ、パリ・モンマルトルで創作活動を展開した画家。ベル・エポック期のパリの世相を物語るポスターや新聞・雑誌に多くの作品を残したそうです。
スタンランは、ロートレック、ボナール、ミュシャなど今日まで名声をとどろかせている画家たちと同時代に活動し、19世紀末のジャーナリズムにおける活動は、大衆に芸術を身近なものとしただけでなく、社会的影響も与えたということです。
スタンランの作品には3つの特色があり、1つは、「猫のスタンラン」と呼ばれるほど、猫を愛し、題材にしたそうで、ほかの画家たちにはあまりみられない特色です。また、彼は、「街のミレー」と呼ばれ、パリのモンマルトルに住み、都市の貧しい庶民の生活を描いたそうです。今回の作品展でもこれらの作品が多数展示されています。
また、ベルエポック期の末期には第一次世界大戦が勃発、その戦争に向かう人々の様子を描いた作品もスタンランの特色です。しかし、スタンランは戦争の戦闘シーンを描いたものはなく、出征していく兵士と恋人の別れ、荷物を背負い行進する兵士など、何気ない風景中に戦争の雰囲気と悲哀を込めた作品です。
これらの作品が、色味をおさえ丁寧な線で丹念に描かれています。しなやかな猫たちの体のラインや、子供たちの顔、兵士の表情がとても豊かに現れ、当時の人々の息づかいを感じることができます。また、ポスター、新聞、雑誌、絵本などの挿絵も展示され、粋でおしゃれなパリの雰囲気も味わうことが出来ます。
11月8日日曜日には、収集された須永さんが来館し、午後2時と3時の2回説明会を開催しました。当日は約120名の方が鑑賞会に参加したそうです。同館館長の板橋さんは、「おかげさまで、たくさんの方にスタンランの作品をご覧いただくことが出来ました。須永さんが収集された作品は約1,000点。そのごく一部を今回展示しましたが、今後ももし機会があれば、作品展を開催できればと思っています。」と語っていました。
同民俗資料館でのスタンラン展は14日まで、ぜひ100年前の貴重な絵画をご覧下さい。
取材日:2009年11月4日/アイマップfuru
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