おじゃましま~す vol.272 伊勢崎市本町『ISESAKIまちなかユーススペースくれは』さん

空き家活用×若者。まちなかににぎわい生む若者の居場所

『ISESAKIまちなかユーススペースくれは』は、「ゆるくて、自由で、ちょっと未来につながる居場所」をコンセプトに掲げる、学生を中心とした若者の居場所。 若者であれば、誰でも自由に無料で使えるうれしい空間。ここには「やってみたい」を応援し、地域と若者をつなぐ温かな交流がありました。

若者の居場所をまちなかに

「くれは」が誕生したのは、2024年8月。当時、伊勢崎まちなかイノベーター(伊勢崎市地域おこし協力隊)として活動する皆瀬勇太さんが立ち上げました。

 

皆瀬さんが、まちなかを回る中で感じたのは、若者たちが安心して過ごせる場所の少なさ。一方、中心市街地では空き店舗が目につきました。「空いている空間を若者たちの居場所にできないか」そんな思いがきっかけになりました。

 

現在の場所は4カ所目。当初は一つの場所にとどまらず、さまざまな場所を巡りながら地域とのつながりを広げていく予定だったそうです。しかし、今の場所(本町4丁目交差点近くの「焼きそばカフェ緒和里家(おわりや)」さん)の居心地がよく「気づけば1年近くここでお世話になっています」と微笑みます。

 

「やってみたい」が続々生まれる

訪ねてみると、店内からは、にぎやかな声が響いています。この日、1階のお座敷に集まっていたのは居住エリアも学校も違う中学生と高校生、5人ほど。同じゲームで盛り上がっています。「くれは」で知り合いになったのだそうです。テーブル席では、同じ高校の仲間たちがおしゃべりの真っ最中。楽しそうな笑い声をあげています。「くれは」での過ごし方に決まりはなく、本を広げたり、勉強したり、プロジェクトの立案に挑戦する子もいるそうです。

 

ここは、ただ安心の居場所を提供するだけではありません。夢の実現と地域をつなぐこと、もコンセプトに掲げています。

 

夢の実現では、若者たちの「あったらいいな」「やってみたい」をサポート。参加者の発案でパーティーを企画したり、子ども食堂を開いたり。時には、中小企業診断士として活躍する皆瀬さんが専門知識を活かして補助金の申請方法をレクチャー。今年1月に開催された「粕川ゴミ拾い&バードウォッチングプロジェクト」は、ここに通う中学生が企画したものだそうです。これで達成感を得た中学生は、さらに社会に向けた企画を自主的に立ち上げているそうです。

 

このように、若者たちが希望を持って生き生きとチャレンジする様子、そしてその成長を間近で見られるのが、皆瀬さんにとって何よりのやりがいとなっています。

まちなかに広がる交流

いろいろな人と触れ合いながら未来の希望を見出せる場所にしたい、との思いから、月に1度、さまざまな職種のプロを招いて仕事内容ややりがいを語ってもらう「まちなかキャリアカフェ」も開いています。

 

今までにファイナンシャルプランナーや整体師などが登壇。取材に訪れた日は建設会社の若社長による「建築業を学ぶワークショップ」が開かれていました。質疑応答では、仕事についてだけでなく「靴下は5本指ですか?」「工具はどこで買っていますか?」など、素朴な疑問が寄せられ、会場は終始和やか。「それまで興味がなかった分野でも、話を聞いていたらワクワクしてきた!」とキラキラした表情で話す子どもたちの姿が印象的でした。ちなみに6月は行政書士をお招きする予定だそうです。

 

「くれは」の利用者の現在、約8割が高校生、約1割が大学生。アンケートをとったところ、なんと全員が「来てよかった」と答えたそう。「コミュニケーションの楽しさを知った」「いろんな人に相談できて気持ちが軽くなった」「学年が違う人と知り合えて面白い」と、大満足の声が寄せられています。

 

最近では、まちなかの商店街から「若い力を貸してほしい」とボランティアの依頼が舞い込むことも増えました。まちなかの皆さんにとっても、なくてはならない存在なんですね! お知らせを出すと、たくさんの利用者が自発的に手を挙げてくれるそうです。

 

「ここで今までにない経験を積んでもらえたら」と語る皆瀬さん。これからもイベントへの出店や他のNPOとの協力を通じて、若者と一緒にまちなかをどんどん元気にしていってくれそうです。

問い合わせ先

ISESAKIまちなかユーススペースくれは

◆住所/伊勢崎市本町12-6

◆open/毎週水曜、木曜 15:00~20:00 

◆mail/narimorimori@gmail.com

◆Instagramは こちら


取材日:2025年5月 e塚


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