経営者の輪Vol.403 株式会社HABATAKI 代表取締役 岸 美羽さん

経営者の輪Vol.403 株式会社HABATAKI 代表取締役 岸 美羽さん

大学在学中に起業し、アパレルからアサイーボウル、エステへと事業を広げてきた株式会社HABATAKIの代表取締役 岸美羽さん。「美羽」の名でモデルとしても活動し、群馬県の観光特使も務めています。幼い頃から好きだったファッションのこと、起業を決めたミスコンでの経験、今後挑戦したいという国境を越えた事業について伺いました。

プロフィール

岸 美羽(きし みう)さん

渋川市出身

高崎市在住

おとなしく控えめ+筋の通った芯の強さ

幼いころからファッションに興味

 

岸さんの第一印象は「なんて可愛らしい! まるでモデルさんみたい!」。お話しを伺うと、実際に「美羽」の名でモデルとしても活動しているとわかって納得。現在、アパレル、飲食、エステと、異なる分野で事業を手掛けている若き経営者であり、群馬の観光特使も務めるなど大忙しの毎日を送っています。

 

幼いころは、おとなしくて静かな子どもだったそう。洋服作りをしていたおばあさまの影響で、身に着けるのは手作りのかわいらしい服や、市販のおしゃれなもの。自然とおしゃれが好きになり、幼稚園のころからファッション雑誌を眺めては、自分でも服を作ってみたいという気持ちを膨らませて、モデルにも憧れていました。同じ頃に始めたダンスでは、お母さまと衣装のデザインを考えたこともあったそうです。

 

 

負けず嫌いな一面で力を伸ばす

 

一方、やると決めたことには、とことん打ち込む強さも。中学校で学力の順位が発表されるようになると「1位を取りたい」と勉強に力を注ぎました。さらに部活にも注力。「人を投げるという日常にはない経験ができ、礼儀も身に付く。体幹も鍛えられる」という理由で選んだのが柔道でした。畳の上でも負けず嫌いを発揮。中学で取り組み始め、県大会でベスト8に入賞するほど上達。勉強と部活動の両方に懸命に取り組んだ3年間でした。

 

高校でも「負けたくない」と勉強を続けるうちに、仕事をバリバリとこなす女性経営者に憧れを抱くようになります。ただ、卒業後の進路は、すぐには決まりませんでした。好きな服飾やデザインを専門的に学びたいと思う一方で、将来の仕事として何を選ぶかまでは、はっきりしていなかったのです。

 

幅広く学びたいと大学進学

 

そんなとき、周囲から勧められたのが、大学で幅広く学ぶこと。さまざまなことを総合的に学べるコースがある大学へ進学しました。学生時代は、関心のあったSNSや雑誌編集をはじめ、福祉、映像、美術などに触れ、ボランティアのサークルにも参加するなど充実した時間を送っていました。ところが、その大学生活は思いがけない形で変わってしまったのです。

大学生で起業

コロナきかっけにミスコン出場

 

大学2年生になる頃、新型コロナウイルスの感染が拡大。講義はオンラインに切り替わり、サークル活動もなくなってしまいました。都内にいる必要はなく、帰省したものの、できることは限られています。そんな美羽さんに、お母さまがミスコンへの出場を勧めました。「ベストオブミス」と銘打った大会が群馬で開催されることになったのです。

 

「人前に出るのは苦手でしたが、嫌いではなかったんです」という美羽さん。自分が参加することで、少しでも社会に活力を与えることができれば、と出場を決意。出場者と共にレッスンに参加し、自分でも準備を重ねて挑んだ「ベストオブミス」の大学生部門で、初代優勝者に輝いたのです。ステージでは、やりたいことの一つとして、起業の意思を熱く語りました。すると、コンテスト終了後、審査員を務めていた人たちが、その実現に力を貸してくれることになったのです。

 

 

現役大学生で起業

 

「まだ大学生。失敗しても大丈夫。そう考えると、決断に時間はかかりませんでした」という思い切りの良さも美羽さんならでは。協力してくれる人たちに支えられ、3年生になるタイミングでアパレルの会社「株式会社HABATAKI」を設立。幼いころから好きだった洋服や雑貨を、自ら作って届ける立場になったのです。

 

手掛けるのはシンプルでかわいらしいデザインのTシャツやトレーナー、小物など。デザインの考案から着用モデルまで、美羽さん自身が担当します。インスタグラムを使って紹介し、販売につなげていきました。多くのアパレル関係者が頭を悩ませるのが、在庫を抱えるリスク。美羽さんはこのリスクを抑えながら、注文に素早く対応できる独自の仕組みも整えたといいます。

 

ところで、ベストオブミスに輝いた後のこと、気になりませんか? 気になりますよね!「ベストオブミス群馬大会」でミスユニバーシティ群馬代表となり、日本大会に出場。なんと「ミスユニバーシティ2021日本大会」で第5位に選ばれたのです♪ すごい♪

 

健康とワクワクを届けたい

 

次に注目したのが、当時、群馬ではまだ提供する店が少なかったアサイーボウル。美羽さんが大好きだったというアサイーは、食物繊維やビタミンEを含む栄養価の高い果物。抗酸化作用を持つポリフェノールを豊富に含み、健康意識の高い人からも注目を集めていました。栄養面への関心に加え、おいしく、見た目もかわいらしい一品を群馬でも広め、群馬の人に元気とワクワクを届けたいと考えたのです。

 

ここでも美羽さんらしさを発揮。やると決めたら、とことん調べ尽くし、納得するまで突き詰め、全国の店を巡って食べ比べて開発を重ねました。食べやすさや味はもちろん、フルーツの切り方、盛り付け方に至るまで何度も試行錯誤を繰り返しました。こうして、2024年7月に高崎市内で初となるアサイーボウルの店「アネラボウルズ本店」をオープンしました。

足元を固めつつ、海外でのビジネスも

伊勢崎でもアサイーボウル店出店

 

こだわったのは、イチゴやバナナ、キウイなど、生のフルーツをふんだんに使うこと。どこに何を置けば彩りよく見えるか、どう切ればかわいらしく仕上がるか。思わず写真を撮りたくなる見た目にも気を配りました。洋服のデザインと同じように、ここでも美羽さんの「かわいいものが好き」という感覚が生きています。

 

伊勢崎への出店を考えたのは、知り合いの店を間借りして提供したときの反応からでした。求めている人がいることを確かめ、伊勢崎店もオープン。ただ、先に出した高崎店とは客層も好まれるものも異なっていたことから、新たなブランド「アサイー&グリークヨーグルト専門店Merry Belle」を立ち上げました。伊勢崎のお客さまに合わせたラインアップを組み立てています。

 

さらに、この夏には女性専用のエステ店も開業。手の届きやすい料金で、繰り返し通える店を目指しています。

 

 

群馬の良さを広める特使としての活動

 

事業を営む一方、2024年からは群馬観光特使としての活動にも取り組んでいます。インスタグラムやTikTokで県内のさまざまな場所や食を紹介する中、今、特に勧めたいというのが「焼きまんじゅう」。一番のお気に入りは、伊勢崎に本店を置くあの有名店です。

 

そのおいしさを知ってほしい相手は、国内に留まりません。「海外でも、このおいしさは受け入れられるはず」と美羽さん。台湾、韓国、さらにアメリカへの進出も構想の中にあるのだそうです。

 

古きよきもの暮らしに息づく伊勢崎

 

群馬を広く見て歩き、たくさんの魅力に触れている美羽さんの目に、伊勢崎はどのような街に映っているのでしょう。

 

「華蔵寺公園や焼きまんじゅうなど、昔から親しまれてきた場所や食べ物が、今も市民の暮らしにしっかりと根付いていることが印象的。受け継いだものを大切にしながら、今を暮らす人たちが楽しんでいるところに伊勢崎の魅力を感じます」と話します。

 

自分がよいと思ったものを、どうすれば喜んでもらえるか。洋服でも、アサイーボウルでも、まず自ら考え、形にしてきた美羽さん。大きな夢を描きながらも「まずは今の事業をしっかり育てていきたい」と話します。目の前の仕事をおろそかにしない堅実さに、経営者としての頼もしさを感じますね。これからどんな形で夢を実現していくのか、その歩みが楽しみです。

企業情報

株式会社HABATAKI

◆住所:伊勢崎市田中島町1400-2協和第二ビル 

◆創業:2022年

◆スタッフ数:7人

◆事業内容:アパレル、アサイー専門店運営、エステサロン経営



アネラボウルズ本店のInstagramは こちら

アサイー&グリークヨーグルト専門店メリーベル伊勢崎店のご紹介はこちら

Instagramは こちら


記事内容の二次利用について

本サイト上に掲載されている写真・記事等を無断で二次使用することを禁じます。
二次利用を希望される方はこちらから必ずアイマップへお問い合せ下さい。

管理画面ログイン

特集コーナー