経営者の輪Vol.390 今井硝子店の専務取締役 今井将史さん

経営者の輪Vol.390 今井硝子店の専務取締役 今井将史さん

今回、お話を伺うのは、今井硝子店の専務取締役 今井将史さん。現在に至るまで、伊勢崎YEGに入会したきっかけやこれから開催される全国大会への思いなどを伺いました。

プロフィール

今井 将史(いまい・まさし)さん

前橋市出身

前橋市在住

学生時代に知った自分の特性

穏やかな口調と、明るく穏やかな笑顔の今井さん。ところが、小さい頃は相当なやんちゃ坊主だったそう。「小学生の甥が、生意気なジャイアン(笑)なのですが、私の小さい頃にそっくりと言われます」と照れ臭そうに話します。それでも、大人や先輩の前では接し方をわきまえている世渡り上手な面も持っていました。

 

しかし、根は意外にも⁉繊細で慎重派。中学時代、所属していた軟式テニス部では敵なしの状態でしたが、公式試合ではうまく力を発揮できなかったそう。周りからも「本番に弱い弱いと言われていました」と苦笑します。高校では硬式テニス部に入部。中学も高校も、顧問はテニスの専門会で部活自体熱心ではなかったといいます。そこで、部員たちで知恵を出し合いながら、練習を工夫していました。そこで満足しないのが今井さん。「ある程度強くなければ、楽しさも半減する」と、学校外のテニススクールに入会したのです。専門の指導を受け、自分の弱点や長所を知りつつ、基礎練習を徹底。格段に腕を上げました。一緒に練習に励んだ仲間たちとは今も交流が続いているのだとか。素敵ですね!

 

高校卒業後は、埼玉工業大学専門学校に進学。建築デザインを専攻しました。ご実家がガラス店だったこともあり、建築は親しみのある分野だったのです。しかし、入学してみると「デザインや設計の分野は得意ではなかったことに気づいた」そう。逆に、自分の手を動かしながらモノ作るのは得意。そんな自分の特性にも気づいた学生時代でした。

父のひと言が転機。顔が見える仕事にやりがい

今井硝子店は、昭和37年におじいさまが創業。お父さまが二代目、今井さんは三代目になります。学生時代は、家業を継ごうとは考えておらず、ご両親から勧めることもなかったそう。卒業後は、好きなことや興味のあることに携わろうと、当時夢中になっていたビリヤード場でアルバイト。冬になると、これまた大好きなスノーボードができるスキー場で、接客や設備整備などのアルバイトをしていました。

 

「改めて、振り返ると本当に好きなことをやっていましたね」とニッコリ。そうこうしているうちにご実家のお仕事が忙しくなり、ビリヤード場を辞めてご実家を手伝うように。冬はスキー場、シーズンオフは今井硝子店で働くという「二足のわらじ」の生活が始まりました。10年ほど続けるうち、次第にガラスの仕事が忙しくなっていったのです。

 

当時はお父さまが営業担当。受注した仕事を今井さんと従業員さんで対応していました。「性格が真逆」というお父さまと今井さん。接する時間が長くなればなるほど、意見の相違も生まれやすいもの。ついには、お互いが別々に仕事をしたが良いのでは思うまでになっていたのです。銀行にも相談。いよいよ本格的な独立に向けての一歩を踏み出そうとした、まさにその時、お父さまから「辞めないでほしい」と言われるのです。「今までそんなことを言われたことはなかったので、とてもびっくりしました」と今井さん。この一言で考え直し、今井硝子店で働き続ける決心をしたのです。今井さんの人生を変える一言でした。

 

しかし、苦しい時もありました。今から5年ほど前、伸び悩んだ時期があったそう。そんなとき、誘いがあって前橋商工会議所青年部(YEG)に入会します。「普通の生活をしていたのでは知り合えない方とのつながりができたり、関わったことのない分野の人と会うことができたりして、刺激を受けました」と今井さん。県のYEGに出向し、さらに新たなつながりも生まれました。さらに、YEGのつながりを通して仕事も発生。「顔の見える仕事をする面白さを覚えました」と話します。

 

前橋YEGは卒業を迎えたものの、人の広がりから得ることの大きさを知った今井さんは、もう少し活動を続けたいと思うようになっていました。

 

 

伊勢崎YEGに入会。貴重な体験にワクワク

そんなとき、伊勢崎YEGから声を掛けられます。信頼する先輩の誘いだったことに加え、全国大会を控えた伊勢崎YEGに強く惹かれたといいます。「大きな大会を開くということは、大変なことも多いけれど、それだけ貴重な体験ができるということ。次に県内が会場となるのは47年後と考えると、今しかない」と感じたそう。こうして、今年の4月に入会しました。

 

「同じYEGでもそれぞれで雰囲気が違います」と今井さん。伊勢崎は伸び伸びしていて明るく自由な印象だと言います。「委員会や県外での打ち合わせにも積極的に参加し、輪を広げていきたい」と抱負を語ります。

 

かつて身体を動かすことが大好きでしたが、最近は忙しさが先に立ち、なかなか運動にも出かけられないそう。「今の息抜きは、ネトフリを見ることかな」と言って微笑みました。

企業情報

有限会社今井硝子店

 

◆住所/前橋市城東町3-19-12

◆TEL/027-231-7635

◆設立/1962年

◆営業時間/8:30~17:30

◆休日/土曜、日曜、祝日

◆従業員数/4人

◆業務内容/硝子工事、店舗ショーケース、ビルサッシ工事、住宅用サッシ販売施工、シャッター工事、エクステリア工事、改窓内窓工事、リフォーム工事、各種設計施工

 

取材日 2025年8月

 


応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

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