菊池 潤一（きくち じゅんいち）さん
1973年、伊勢崎市生まれ

前回、取材をしてから8年、再び菊池さんの職場であるいせさきメモリアルホールをお訪ねしました。受付に声をかけると、30秒後、颯爽と現れた菊池さん。

「ご無沙汰しています」とあいさつを交わしたものの、
ん？？　　あれ～？？？　前と違う？
こういう方だっけ？？？
失礼ながら、頭の中は「？？」がいっぱい。

改めてお顔を拝見し、思わず言ってしまいました。
「あの、、、8年前より若返ってないですか？？」

そうなんです！
なんか違うなー、と思ったら、菊池さん、8年前よりも今の方が若々しい（羨ましい…）！

するとニッコリ笑って
「痩せたんですよ。ピーク時より10kgくらい」。

3年前、最愛の奥様のひと言でダイエットを決意。
「忘れもしない、9月6日。翌日、出張で宇都宮に行きましたが、名物の餃子を3つしか食べなかった」とスタートを振り返ります。

それまでの菊池さんは、安藤百福さんばりに、毎日カップラーメンを食べていたそうです。量も食べていたし、カロリーの高い栄養ドリンクも大好き。健康診断の結果も思わしくありませんでした。そこで奥様が心配して助言。すぐに実行に移すところが流石、愛の力です！

菊池さんのすごいのは意志の強さ。
その後は、毎日エアロバイクを30分、食事は野菜中心に変え、食事の量も制限し続けたそうです。すると2～3カ月で体重は10kgダウン。健康診断の結果も全部正常値に戻ったそうです。顔を合わせる人たちからビックリ。そして、13kgダウンに成功。

菊池さんの、さらに、さらにすごいのは、13kgダウンは自分の身体にとってよくない、と、ベストと思う体重まで2kg戻したところ。それからは、ずっとベスト体重を維持しているそうです。
すっかり健康体になったことで「疲れが抜けやすくなりました」と笑顔で話します。

いろいろ我慢もなさったと思いますが
「食事の用意をする奥さんが大変だったと思います」
と菊池さん。いつまでも変わらない夫婦仲の良さが素敵です。

8年の間でもう一つ変わったのが、会社での立場。5年前に、代表取締役に就任しました。しかし、菊池さんの中で大きく状況が変わったのは、オープニングスタッフとして一緒に仕事をしてきた仲間2人が定年から2年経って退職したことでした。

「今までお任せしていた部分まで気を配らなければならなくなった。しかし、逆にこのことがきっかけで、任せていた部分も知るようになりました」と前向きに話します。

菊池さんが代表取締役になってから、初めて新卒を採用。今まで決めづらかったお休みをきっちりと確保することで社員の定着率がアップしました。社員が増え、あたためていたイベントも開けるようになりました。
昨年、初めて開催した「人形供養祭」には、たくさんの人が訪れ、祭壇に並びきらないほどの人形が寄せられました。神主さんに祝詞をあげてもらって供養するこの催しは好評で今年も開催が決定。
12月16日（日）に開かれるそうです。（どなたでも参加可能）

「葬儀業界も大きく変わりました」と菊池さん。それに対応し、同館オリジナルの会員制度の詳細も見直したのです。
核家族化に伴い、今まで自分と結婚相手、自分の両親だった対象を、きょうだいにまで拡大。最大で40万円の割引が適用されるようなったそうです。
家族葬の割合が増えたことで、家族葬の説明会も開催。たくさんの人が興味を持って集まったそうです。時代とともに、変わる葬儀のかたちに、対応していきます。

菊池さんは来年、大きな役につくことが決まっています。
伊勢崎商工会議所青年部の会長です。
かねがね、やってみたいと思っていた重職。

「商工会議所青年部には、育ててもらった恩がある」と菊池さん。青年部に入ったことで、頑張っている先輩や仲間の姿は、菊池さんにとって良い刺激になっていました。
人脈も一気に広がりました。

「青年部に入らなかったら、今の自分はない」とキッパリと言い切ります。
創業者や二代目さんが多かったという歴代の会長。菊池さんは、血縁関係も何もない企業にオープニングスタッフとして加わり、一般社員からスタート。役員になり、今では代表取締役を務めています。
「下の立場の人の気持ちも分かるし、経営陣としての苦労も分かると自負しています」と菊池さん。自分らしさを出しながら、元気な青年部を一層盛り上げていく、その姿に期待が高まります。

いせさきメモリアル株式会社

伊勢崎市山王町997-1
TEL／0270-31-2424
創業／1984年
事業内容／葬儀業

平成30年11月