経営者の輪Vol.251 あかぎ信用組合宮子支店 支店長の「小野里育三さん」

経営者の輪Vol.251  あかぎ信用組合宮子支店 支店長の小野里育三さん

今回、お話を伺うのはあかぎ信用組合宮子支店 支店長の小野里育三さん。商工会議所青年部を通じて学んだ人づきあいの極意、リーダーのとして心がけていることについて伺いました。



プロフィール

小野里 育三(おのざと・いくぞう)さん

伊勢崎市出身

伊勢崎市在住


明るい人柄で多くのファンを獲得

おじいさまもお父様も警察官という堅い職業のお家に生まれた小野里さん。小学生から野球を続け、伊勢崎商業高校時代も熱心に取り組んでいました。進路を決めるとき、先生から勧められた就職先の1つが、あかぎ信用組合の前身となる東毛信用組合でした。

地元の企業であること、社内に野球部があること、そして何より「両親が賛成してくれたこと」で入社を決めました。

 

初めての赴任先はうえはす支店でした。高校で簿記や会計を学んだものの、そこは社会人1年生。「お金の数え間違いや伝票の綴りなど、細かいミスをしていました」と苦笑いします。半年後に赤堀支店に移ると、内勤から外回りへ。渉外係として、カブを乗りこなし、担当エリアを足しげく回りました。当時は今と違ってのんびりした時代。玄関の鍵だけでなく、扉まで空いている家も! 小野里さんは得意の人懐こさで、たくさんのファンを獲得していきました。


青年部との運命の出あい

このまま月日が流れていくのかな…、そんなことをぼんやりと考えていたころ、人生最大の転機がやって来ます。

あかぎ信用組合では、取り引きのある若手経営者が集まった「健山会」を組織しています。この会の会員数を増やして、伊勢崎を活性化させよう、という話が持ち上がりました。当時の会員数は、およそ30人。まずはそれを100人にしようというのです。そして、その会のまとめ役として白羽の矢がたったのが小野里さんでした。

 

このころ、タイミングよく健山会のメンバーから「商工会議所青年部に入らないか」とお誘いが。あかぎ信用組合では前例のないことでしたが、周りの理解があって、入会することになりました。

 

「人から何かを得ようとする前に、自分が他人に何を提供できるかが大事」という小野里さん。まずは、自分にできることをしよう、と青年部の活動に積極的に参加し始めました。勉強会、仲間作り、地域貢献など、活動を続けるうちに忙しくも充実した自分に気づくようになりました。3年目には役員に就任。さらに活動の幅が広がっていきました。

 

思い出深いのは「いせさき祭りのみこしコンクールで仕切り役を務めたとき、市長賞を受賞したことと、伊勢崎初となるビジネスサミットの運営に携わったこと」と小野里さん。ビジネスサミットは、伊勢崎に拠点を置く会社が集まり、新たなビジネスの可能性を見つけることを目的に開いたもので、ゼロからのスタートでした。会場設営、法律、広報などの方面に明るいスタッフを集め、およそ1年間、準備に追われました。当日、200の企業と2000人を越えるお客様が集まり、会場は大にぎわい。「新しいビジネスパートナーが決まった」「今までと違った業務ができそう」などうれしい声があちこちから寄せられたそうです。

 

「自分の強みは、能力がないので人脈」と話す小野里さん。「一生懸命やっていると誰かが必ず助けてくれるということも学びました」と微笑みます。青年部の活動に熱心に取り組むうち、気づけば健山会の会員は634人にまで達していました。


「ここまでやって来られたのは、妻の理解が大きかった」と振り返る小野里さん。仕事に青年部の活動に忙しく、イクメンとは言えない小野里さんでしたが、奥さまがいせさき祭りをはじめとするさまざまなイベントに子どもを連れてきてくれたそう。そこには、みんなをまとめて力を発揮する小野里さんの姿がありました。一生懸命な小野里さんを目の当たりにした子どもたちは、活躍するパパの姿を見て誇らしく感じたに違いありません。


リーダーとしての心得

青年部の活動に伴って、信組でも実力を発揮。3年前には宮子支店の支店長に就任しました。入社してから時の流れ、リーダー像の変化を感じ取っていたそうです。小野里さんが心がけたのは、皆が主役になれるよう、個人個人の能力を引き出すこと。結果が全てではなく、まずはやってみる、PDCAを活用しながら、個人のやる気を後押しすると「何より、職員の顔つきが違います」と嬉しそうに微笑みます。

 

小野里さんが、支店長就任以前から心がけているのは、松下幸之助さんの言葉。

①目先の損得ではなく、広い視野に立って行動すべし

②職員の気持ちを掌握し、組織の団結を重んずべし

③人材の育成のために労力は惜しむべからず

 そして自分自身を含め、職員には「目指すは、今の立場よりも【ひとつ上】の仕事をすること」と話します。こうしておくと、普段の意識も変わるし、いざその立場になったときにスッと行動できるそうです。こうして小野里さんは、確実にステップアップを重ねてきたのです。

 

この仕事の喜びは、お客さまや職員の成長とつながり。融資で、その時は断らざるを得なくても、それで終わりではなく、そこからつながりが始まることも。「そういう縁がうれしい」と口元をほころばせます。

小学生のころに始めた野球は今も続けており、大会にも出場。こちらでもまた違ったつながりが生まれています。

 

これからもさまざまな方面で培った「人の輪」で、仕事も自分自身も、そして伊勢崎の可能性もどんどん広げていきます。


企業情報

あかぎ信用組合 宮子支店

 

◆住所/伊勢崎市宮子町3525-3

◆TEL/0270-23-8848


(本店)

◆前橋市六供町856-1

◆設立/1954年(東毛信用組合)

◆業務内容/金融業



伊勢崎営業部)

◆住所/伊勢崎市緑町5-5
◆TEL/0270-24-1001


 

 取材日 2021年3 月

 

あかぎ信用組合 伊勢崎営業部はこちら

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

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