経営者の輪Vol.274  和真メガネ伊勢崎店 マネージャーの「袖岡康人さん」

経営者の輪Vol.274 和真メガネ伊勢崎店 マネージャーの袖岡康人さん

今回、お話を伺うのは和真メガネ伊勢崎店のマネージャー・袖岡康人さん。小学生のころから、お父様に眼鏡づくりの手ほどきを受けていたとか。和真メガネを運営する株式会社和真に入社した後は、仕入れ統括やスーパーバイザーを務め、中国全土に広がる店舗運営を一手に担っていたという袖岡さんに、今に至るまでと同店の魅力をたずねました。

プロフィール

袖岡康人(そでおか・やすひと)さん

伊勢崎市出身


伊勢崎市在住



 

小学生のころから描いていた未来

自分に合ったものに変えると、気持ちだけでなく、目の前に広がる世界も変わる魔法のアイテム。それがメガネです。

 

袖岡さんと、和真メガネ伊勢崎店は同じ年。株式会社和真が運営する和真メガネから、のれん分けをしてお父様が始めたのが、同店です。

 

当時、お店があったのは、本町の西友内。ご両親で経営していたので、西友が幼かった袖岡さんの遊び場でした。小さいころから、プラモデルなどのモノづくりが大好き。お父様に教わりながら、メガネを初めて作ったのもこのころでした。

 

「当時、メガネづくりは職人技。一つ一つの工程をしっかりやる、それが重なってきちっとしたメガネができあがるのが楽しみでした」と振り返ります。

活気あふれる店内で、丁寧に仕事をするお父様の姿が、袖岡さんにはとても頼もしく映りました。「いずれは自分も」早くも将来の道を自ら見出していました。

 

中学・高校時代は、バレーボールに熱中。大好きな先輩と尊敬する指導者のいる、憧れの前橋商業高校に入学後は、一層のめりこんでいきました。

一時は、体育大学への進学も考えたという袖岡さん。しかし、今一度、自らの将来を考えたとき、見えてきたのはお父様の姿でした。

 

こうして、卒業後は、都内の眼鏡専門学校に進学。2年間の学びが終わりに近づいたころから、就職が決まっていた前橋市内の和真メガネで、アルバイトを始めました。


仕入れ統括に大抜擢、中国全土で手腕を発揮

「来てくれたお客さまに喜びを」をモットーとする和真メガネ。フランチャイズチェーンを展開する店はほかにもありますが、同社の特徴は、各店に仕入れの担当者がいることです。各店のスタッフが商品構成の柱になり、地域に合った店舗を展開しています。

 

前橋店で勤め始めた袖岡さんは、3年目に仕入れの担当者になり、8年間、同店で忙しい毎日を送っていました。

その後、浦和店に転勤。北関東全店の仕入れを担当する「統括」として抜擢されたのです。お客さまの年齢層、性別などを考慮しながら、店舗に合った仕入れをコントロール。最も大切にしたのは、各店の仕入れ担当の声を聞くことです。地域のお客さまと最も近く、お客さまのニーズも把握しているスタッフの言葉に耳を傾けることは、お客さまに喜ばれるお店づくりの大事な一歩です。

 

その後、韓流ブームが始まったときは韓国、焼酎ブームのときは九州が仕事の舞台だったという袖岡さん。「波がきているところに呼ばれていた」ようです。

 

2007年から4年間は、中国に赴任。四川省の伊勢丹内に初出店する際の担当者として、あらゆることを任されました。日本の製品やサービスは、中国内でハイクオリティなものとして、特に富裕層を中心に人気がありました。スタッフはすべて現地の人。そのスタッフ相手に袖岡さんは、日本ならではの丁寧な接客を教育していきました。

 

初出店の翌年に2号店、その翌年に3号店、次ぐ年には4号店、と出店が相次ぎ、「無我夢中だった」という4年間。袖岡さんの体重は、日本にいたときより20キロも減っていました。

 

その中で「人に恵まれた」としみじみ話す袖岡さん。伊勢丹のスタッフ、他店のオーナーたち。やさしい人たちに囲まれ、大変ながらも温かな心の交流が続きました。

 

袖岡さんが中国に赴任している最中、和真メガネ伊勢崎店にも大きな変化がありました。西友撤退に伴い、2008年、安堀町へ移転。その矢先、お父様が急逝されたのです。

それからは、お母さまと奥様でお店を切り盛りしていたそうです。2011年、袖岡さんは帰国。東日本大震災が起きた、その日でした。


頼りになるパートナーと伊勢崎店を盛り上げる

2012年、和真メガネ伊勢崎店を正式に引き継ぎ、マネージャーに就任します。安堀に出した店舗は、2019年、現在の連取町へ移転しました。

 

西友時代からいらしてくださるお客さまに応える商品と、子どものメガネに力を入れていたという安堀店時代。現店舗の魅力は、それに加え先代からのお客さまのご家族や、お子様のメガネをつくるために訪れたご両親に向けた商品も加わった豊富なラインナップです。

 

もちろん、経験がなしえた高い技術力も大きなセールスポイント。今までの経験が糧となり、ストレスのないフィッティングや、愛着ある一品の修理でたくさんのお客さまに喜ばれています。

 

なかなかできない経験を積んだ袖岡さん。一番の転機は、浦和店で仕入れの統括を務めたこと。当時、お子さんが小さく「(転勤を)断るという選択肢もあった」と言います。新たな挑戦をする袖岡さんの背中を快く押してくれた奥様には「心から感謝している」としみじみと話します。

 

今も、奥様は同じお店で力を合わせる心強い存在です。

グローバルな経験で広がった視野、ニーズに合わせた商品構成、和真メガネのスケールメリット、そして頼りになるパートナーに恵まれ、多くの人に楽しくうれしい「視」生活を届けていきます。


企業情報

和真メガネ伊勢崎店

 

◆住所/伊勢崎連取町2332-10

◆TEL/0270‐23-6670

◆創業/1973年

◆営業時間/10:00~19:00

◆休日/木

◆業務内容/プライベートブランドから各種国内外ブランドのメガネ・コンタクトレンズ・補聴器・光学機器の小売業


 

 取材日 2021年11月

 

 

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

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