経営者の輪Vol.293 株式会社コーボクの代表取締役「金井 勇太さん」

経営者の輪Vol.293 株式会社コーボクの代表取締役 金井 勇太さん

今回、お話を伺うのは株式会社コーボクの代表取締役、金井勇太さん。今に至るまでの道のりや、人生最大の転機、同社の得意分野などを教えていただきました。

 

プロフィール

金井 勇太(かない・ゆうた)さん

伊勢崎市出身

伊勢崎市在住






 

物心ついたときから「将来は後継者」

「おいしいパンを食べればパン屋さんに、きれいなケーキを見ればケーキ屋さんに、野球を始めれば野球選手に、その時々の環境に影響されていました」という感性の高い金井勇太さん。小学校3年生で始めた野球は、中学・高校と部活に入って続けていました。大学に入学後は、野球のサークルに。練習漬けの中学・高校時代とは違い、野球そのものと同時に仲間と過ごす時間など丸ごと楽しむことができたせいか「大学生になってから、野球が本当に楽しいと思うようになりました」と話します。

いろいろなものになりたかった金井さん。しかし、物心ついたときから、将来は会社を継ごうと思っていたのだそうです。

 

 

現在、金井さんが代表取締役を務める株式会社コーボクは、金井さんが生まれる1年前にお父様が創業した会社です。当時は製版フィルムの制作がメイン。休みの日にお父様に連れられて会社に行くと、現像液の酸の匂いが漂っていました。今でも当時を思い出すと、独特の酸の匂いと光をさえぎった暗室が蘇るといいます。その後、同社は県内に先駆けてスキャナーを導入。写真のデータ化にいち早く着手しました。夕方、お客さまから原稿を預かって作業を開始し、夜のうちに納品するという仕事のスタイルだったため、金井さんが起きている時間にお父様と顔を合わせることはありませんでした。

 

忙しくて大変な仕事――。

それでも、将来、会社を継ぐことを念頭において、高校卒業後は、専修大学経営学部経営学科へ進学。「就職活動をするときは、実は、流通や他の業種の会社訪問にも行きました」と言いますが、自分の将来を改めて考えたとき、やはりこの道しかない、と幼いころからの思いを貫くことにしたのです。

 

大学卒業後は、勉強の意味で都内にある同業の会社に入社。社会人としてのスタートを切りました。


変化する業界、製版から印刷業へ

就職先は、製版を中心とした会社で社員数はパートを含めて600人。都内に15カ所位の拠点を展開している大きな会社でした。一般のお客さまがMacのデータをフィルムにする出力センターも構えていました。制作現場は株式会社コーボクと大きな変わりはありませんでしたが、店舗があったせいか常にお客さまが訪れ、活気にあふれていました。社員の仲が良く、仕事帰りはみんなで食事にいくことも。「楽しかったのでもっと勤めていたかった」と言いますが、勤めて4年目だった時、ご家庭の事情で伊勢崎に戻ることになりました。

 

株式会社コーボクに入社後「基本的な業務内容は前職と変わらなかったため、すんなりと業務に入ることができました」と安心した表情を見せます。

時代と共に印刷業界も変化が生じ、作業工程から製版がスキップされるようになると、同社の業務内容も製版フィルム制作から、企画~印刷へと変わっていきました。

 

同社が得意とするのは、製版技術を生かしたカタログや写真集などクオリティーの高い色にこだわった印刷物。ほかにも、広報や部活Tシャツなど、企画から印刷まで一貫してできるのも強みです。

 

制作現場を1年間経験した金井さんは、営業へ移籍。ルートセールスから、見積り、新規受注と確実にステップアップしていきました。

商工会議所青年部等の団体に所属して人脈が広がると、そこから仕事の輪が広がっていきました。

 

印刷業の面白さは、すべてがお客様の希望するものをつくり上げるオーダーメードで、何もないところから新たなカタチを作っていくこと。

「今までやったことのないものでも、仲間に聞いたり協力をしてもらったりするうちに、大抵のものはできるということがわかりました」とにこやかに話します。お客さまの期待以上のものを提供し、喜んでもらうことは大きな喜びです。


転機は代表取締役就任

金井さんの一番の転機は、4年前。代表取締役になったことです。「いずれはと思ってはいたものの、いざその立場になると気持ちが引き締まりました」とキリリとした表情を見せます。

 

社長になって感じたのは、仕事の幅広さと奥深さです。「休日でもつい仕事のことを考えてしまう」と苦笑します。

 

日々忙しい金井さんリフレッシュ方法は、ただひとつ。とにかくのんびり家で過ごすこと。 

将来は「きちんとしたいい仕事を続けていきたい」ときっぱり。周りの人との気持ちよいお付き合いが、「いい仕事」を増やすことにつながっています。


企業情報

株式会社コーボ

◆住所/伊勢崎市連取町2187-1

◆TEL/0270- 21-5555

◆営業時間/8:30~17:00

◆休日/土曜、日曜、祝日

◆業務内容/各種印刷、写真集制作、オンデマンド印刷、ノベルティ、記念誌、あいさつ状など



 

取材日 2022年5月
 


株式会社コーボクはこちら

 

 

 

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


記事内容の二次利用について

本サイト上に掲載されている写真・記事等を無断で二次使用することを禁じます。
二次利用を希望される方はこちらから必ずアイマップへお問い合せ下さい。

管理画面ログイン

協賛企業一覧

  • 経営者の輪 サイドバナー あかぎ信用組合
  • 特集 サイドバナー 桐生信用金庫
  • 特集 サイドバナー アイオー信用金庫

特集コーナー